EDILKAMIN

ペレットストーブの新築住宅への施工事例【EDILKAMIN】

・EDILKAMINのストーブと今回の施工の特徴
・高気密住宅にFE式は取り付け不能
・壁中の素材と壁穴空けの手順
・火入れとお引き渡し

EDILKAMINのストーブと今回の施工の特徴

今回、施工させていただいたのは、EDILKAMINになります。

EDILKAMINはイタリアのストーブメーカーで、イタリアらしいとても美しく、スタイリッシュな製品が多いです。

見た目だけではなく、ヨーロッパでは再生可能エネルギーとしてバイオマス発電が注目されているので、長年研究が進んでいた燃焼効率、暖房出力、機能性など、シンプルな作りが多い日本製と比較しても、一丁の端があると言えます。

暖房として使用しない季節でも、十分にインテリアとしても価値が備わっているので、飽きが来ないと言えます。

一方で、細かいことはあまり気にしないイタリア気質もやっぱりあって、、、

例えばパネルが小さすぎるわりに、設定が細かすぎてわかりづらかったり、そもそも日本語表記はなく、英語表記となるため、子どもやお年寄りにはパネルの操作が難しいことだったり。

メンテナンスでも、いちいち全部をバラしてから掃除をしないといけなかったりと、実は細かいマイナスポイントはあるかもしれません。

ですが、そんなことは気にならないほどの魅力が備わっているのがEDILKAMINなのです。

美しく洗練されたデザインとインテリア性。

しっかりした燃焼効率と暖房出力。

ストーブがリビングにあるだけで、人を呼んでパーティーをしたくなるようなライフスタイル。

EDILKAMINは特に、新築のヨーロッパ風住宅には、ばっちりハマります。

今回の施工の特徴として、お客様から煙突はできるだけ室内からは見えないようにしてほしいとのご希望があり、現地調査の結果、設置するリビングの床が外から見るとかなり上がっていたため、煙突を低い位置で取り付けできました。

煙突が高い位置にあると、どうしても圧迫感も感じさせることがあるので、特に、EDILKAMNのようにスタイリッシュなストーブで煙突が低い位置に設置できたのは、春も夏も過ごすリビングの印象を崩さなくて済みました。


高気密住宅にFE式は取り付け不能

ここで、設置前に気をつけていただきたいのが、EDILKAMINなど海外製は排気方式がFE式のストーブが多いということです。

ペレットストーブを検討された方は既に一度は聞いたことがあるかと思いますが、ストーブの排気方式には、FF式とFE式があります。

<FF式とFE式の違い>

FF式は、日本製のストーブに多く、ストーブに内蔵されたファンで強制的に給気と排気を行う方式です。炉内を密閉化して空気量を自動でコントロールしているので、不完全燃焼が起きにくいと言われています。

一方、FE式は、海外製のストーブに多く、ストーブに内蔵されたファンで強制的に排気のみを行う方式です。給気は室内の空気を取り入れているため、冬場に外気温がマイナスまで下がるような寒冷地にお住まいの方にも安定して立ち上がりの燃焼が可能となります。

それぞれ一長一短があるのですが、給気を室内から行うFE式は、最近の新築で流行りの高気密住宅に使用できません。

もし、使用する場合は、別途給気口を空けることが必要になり、そうなった場合、高気密とは呼べなくなってしまうので、ペレットストーブを選ばれる際にはご注意ください。


壁中の素材と壁穴空けの手順

壁の中は、どんな素材が入っているかご存知でしょうか?

注文住宅の新築を建てられて、建築途中をご覧になった方はご存知かもしれません。

【壁中の素材】

・クロス
・石膏ボード
・断熱材(スタイロフォーム)
・外壁

室内側から見るとクロスが石膏ボードの上に貼られていて、その奥に断熱材(スタイロフォーム)という写真の青い素材があって、外壁となっています。

通常はクロス、石膏ボードと断熱材は、円切りカッターで煙突を通す大きさで円状に切り込みを入れたら、手ノコ(手で持つノコギリ)で穴を空けて、先端にドリルのついた電動ホールソーで外壁に小さな穴を空けます。

中心がきまったら、今度は屋外側から電動ホールソーで外壁部分を煙突の穴の形状に合わせて大きな穴を空けます。

これで、壁の穴空けは完了です。

ただ、住宅によって壁やボード、断熱材の厚みが全く異なるので、必ずしもこの手順とは限りません。昔の日本家屋では土壁であることや厚い木の板が入っていることが多いので、その場合は、円切りカッターと手ノコが入らないこともよく起こり得ます。

この辺りも、穴を空けてみて初めてわかることなのですが、今回は標準的な壁でしたので、この手順で壁の穴空けができました。


火入れとお引き渡し

壁の穴空けをしたら、煙突部分も部材は少なく済んだので3時間ほどで設置完了。玄関からすぐ隣がリビングだったので、ストーブを運ぶのも時間がかかりませんでした。今回は海外製のストーブのため、シングル煙突で煙突部分に熱があることも説明します。

EDILKAMIN独特のパネル操作の説明を行いながら火入れをし、お引き渡しさせていただきました。

冬場にはお客様のリビング、ダイニング、玄関先まで暖かい熱がお家を包んでくれることでしょう。

この度は、ペレットマン所沢でペレットストーブを購入いただき、誠にありがとうございました。

関連記事

コメント

この記事へのトラックバックはありません。